緑茶の品種っていろいろあるらしいね。
「やぶきた」とか「ゆたかみどり」とか…。
何がなんだかよくわからない!誰かわかりやすく解説して!
このページでは、有名な緑茶の品種を一覧でわかりやすくまとめました。
品種ごとの特徴や選び方もこのページを読めばわかります。
「緑茶を選びたいけど、ブランドとか品種とか何がなんだかわからない!」という方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
まずはじめに緑茶の「品種・ブランド名・種類の違い」を知っておこう
ええと…「やぶきた」は緑茶の品種。
え…でも「掛川茶」とか「ほうじ茶」とかもあるよね?
あれってなんなの?品種名なの?あーもうわからん!
緑茶にはそれぞれ
- 種類
- ブランド名
- 品種
があって、それぞれ違うんです。まあややこしい。
カンタンにご説明すると、こんな感じ。
- 種類…緑茶の加工の種類(例:煎茶、ほうじ茶、番茶、玉露など)
- ブランド名…産地が出しているお茶の名前(例:かごしま茶、掛川茶、伊勢茶など)
- 品種…緑茶の茶葉の種類(例:やぶきた、ゆたかみどり)
普通に緑茶を楽しむぶんには、緑茶の種類とブランド名くらいを気にしておけばOK。
緑茶について深く知りたい場合はもちろん、具体的に味や香りを選びたい場合は、品種を知っておかないと選びづらいかと思います。
緑茶の品種一覧【これだけ覚えておけば困らない】
緑茶の品種は、農林水産省に登録されているものだけでもなんと100種類以上あります。
さすがにこのページですべてを詳細に解説することはできないので、これだけ知っておけば困らないという代表的な品種を11種類ほどくわしく紹介しますね。
ちなみに、緑茶の品種名については下記のサイト様を参考にしました(外部リンク)。
農林水産省品種登録ホームページ農林水産省品種登録ホームページ
日本を代表する緑茶の品種「やぶきた」
現在日本で出荷されているのは、ほとんどがやぶきた。
特に、静岡県産の緑茶「静岡茶」はほとんどがやぶきたです。
昔、静岡県の「竹やぶ」の「北側」を耕して茶畑を作ったときに植えたので、「やぶきた」といいます。
このサイトでは何度か書いていますけど、「やきぶた」じゃないですよ。
チャーシューじゃないですよ。(笑)
やぶきたは、味が濃くて甘味を感じられる、これぞ「ザ・緑茶」な味わい。
香りも豊かで落ち着くのが特徴。
主流になっているだけあって、味と香りのバランスのとれた王道緑茶です。
かごしま茶といえばコレ「ゆたかみどり」
今や静岡県にせまる勢いで緑茶を生産しているのが、鹿児島県。
かごしま茶は、ゆたかみどりという品種を主軸にして作られています。
やぶきたよりも収穫時期が早く、西日本の暖かい気候とマッチしている品種です。
ゆたかみどりは、「みどり」が印象づけるように苦味と渋味が強めの緑茶。
ゆたかみどりを使用したかごしま茶の中には、万人向け用として、日射量を少なくして渋味がまろやかになるように育てているものもあります。
緑茶を入れたときの色も、「ゆたかみどり」というだけあって豊かな緑色をしています。
甘いものを食べた後、後味スッキリしたいときにオススメの品種。
クセが少なく万人向けの「おくみどり」
おくみどりもかなり有名な緑茶の品種で、九州や京都などで栽培されています。
色が深くて収穫時期が遅いのが、「おくみどり」という名前の由来。
かぶせ茶に加工されたおくみどりは甘味が強く、煎茶に加工されたおくみどりはサッパリした味わいで、とても飲みやすいです。
「ほどよく渋味も楽しみたい、でも苦すぎるのは勘弁」という人にオススメの品種。
思わずため息が出るほど美しい緑色の「さえみどり」
個別官能審査による茶の品質評価でも1位を獲得した「優良品種」のさえみどり。
静岡県や鹿児島県、宮崎県などで栽培されている高級品種です。
とても上品な味わいで、旨味豊かなのが特徴。
渋味が少なく味が深いので、かなり万人向けといえる品種でしょう。
緑茶を入れたときの緑色がツヤツヤと深くキレイで、お客様に出すお茶として文句なしの一品。
私もはじめてその水色を見たときは、思わず「わぁ…」と目を輝かせてしまいました。
その色まさに「さえみどり」。
2~3回以上お湯を入れて飲みたいときに「さきみどり」
西日本で多く使用されている品種さきみどり。
前の項の「さえみどり」と一文字違いでややこしいですが、味わいはまったく違います。
さきみどりは、爽やかさと後味のサッパリした感じがウリ。
例えるならサキッとした味わいですね(ややこじつけ)。
「緑茶を飲んでサッパリとリフレッシュしたい」というときにオススメの一品。
クセが少なく何杯でも飲める品種なので、緑茶初心者にもオススメです。
天然玉露とも呼ばれる甘さ「あさつゆ」
名前が美しい優良品種、あさつゆ。
煎茶(緑茶の加工種類の1つ)のために作られたのだとか。
こくっとした甘味が特徴で、煎茶用なのにまるで玉露のような味わいが楽しめるのが魅力。
濃い深緑色をしているので「すんごい苦いんじゃ…?」と一瞬たじろいでしまいますが、見かけに反して渋味はほとんどありません。
ファンが多く、特にかごしま茶の1つである知覧茶というブランドによく使用されています。
これからのスタンダード?「はるもえぎ」
はるもえぎはまだ比較的新しい品種で、これもまたやぶきたから生まれた品種です。
今後、やぶきたに代わるスタンダードになるのではないかと言われています。
明るい色合いが「はるもえぎ」の名前の由来です。
とても覚えやすいですね。ネーミングセンスよすぎです。
はるもえぎはアミノ酸の含有率が高く、優しい味わいが特徴です。
喉をスッと通り、甘いお菓子も必要ないほど飲みやすいです。
「濃すぎる緑茶はちょっと…」という方向けですね。
また、「緑茶の甘味の余韻を味わいたい…!」という緑茶マニアにもオススメ(笑)
あれクセになりますよね(わかる人いるのか)。
埼玉県出身の薫り高い緑茶「さやまかおり」
埼玉県狭山(さやま)市で生まれた品種さやまかおり。
人の名前っぽいので覚えやすいのではないでしょうか。
日本三大銘茶の1つといわれる「狭山茶」に使用されている品種ですね。
「かおり」と名前につくだけあって、香りが強く引き立つのが特徴。
味はやや渋めでくっきりとしています。
和菓子などの甘いものと一緒に飲むと、茶菓子の甘味がグッと引き立って最高の味わいになるはず。
緑茶の常識を覆すミルキーな個性派「かなやみどり」
静岡県金谷で生まれたかなやみどり。
かなやみどりは、まるでミルクのような甘~い香りのする緑茶です。
その香りは、他の品種ではめったに味わうことができません。
甘くて草の香りがしっかりとするかなり個性的な味わいなので、好みがわかれる味です。
マニアックだけど、大好きな人はホントに大好きな味。
緑茶好きなら一度は試してみたいお味です。
新進気鋭の清らかな「せいめい」
2017年に品種登録されたばかりの新しいせいめい。
「清らかな茗(めい、お茶のこと)」というのが名前の由来。
別に安倍晴明が作ったお茶という意味ではありません(知ってる)。
抹茶やかぶせ茶などに向いているお茶です。
名前のとおり清らかな味わいで、それほど渋味はありません。
濃い味の料理と一緒に飲むと、後味がサッパリして気持ちいいです。
新緑の香りを楽しめる「はるのなごり」
春の名残を惜しむような時期に収穫するので、はるのなごり。
あーもう、名前をつけた人センスありすぎませんか。
緑茶の品種名は読んでるだけで楽しすぎる。
はるのなごりは、2回目の収穫でも品質が落ちないと言われています。
渋味が少し強めで、香ばしい新緑の香りがするのが特徴的。
また、お茶を入れたときに黄色みがかっていて、名前のとおり「春の名残」を感じさせます。
いつものティータイムに、お茶菓子と一緒に飲むのがオススメです。
まとめ:緑茶の品種一覧
緑茶の代表的な品種は、以下の11種類です(異論あったらごめんなさい)。
- やぶきた
- ゆたかみどり
- おくみどり
- さえみどり
- さきみどり
- あさつゆ
- はるもえぎ
- さやまかおり
- かなやみどり
- せいめい
- はるのなごり
同じブランドでも、緑茶の品種によって味わいや香りがだいぶ変わってきます。
迷ったら、ソムリエに聞く感覚でお店の店員さんに聞いてみるのもいいでしょう。
ぜひ当サイトも参考にしてみてくださいね。
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